グレンディの「トイ・ボックス」

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棚橋と武藤の試合は「垂直落下」が全くなかった30分

全日本プロレスのチャンピオンカーニバルが終わって久しいが、
改めて棚橋と武藤の試合をじっくりと見てみた。
棚橋は文句なしにうまくなっているし、武藤は武藤で
若い棚橋に負けるかと、猛然とプロレスをしていた。


ここで一つの事に気づいた。あの試合は30分間、
「垂直落下式の技」が全く使われなかったにも関わらず、
最高潮の盛り上がりを見せたことだった。


近年、プロレスの試合で盛り上げるには「垂直落下」が必須になっているかのようだ。
別にそれを否定しているわけではなく、久々に垂直落下がない試合で
観客全員が盛り上がっていたのを見て、「何も固執することはないな」と思った。


あの試合は素晴らしかった。後半、棚橋はスリングブレイドから
すぐさまトップロープに上り、ハイフライフローを連発。
2発目がかわされ、武藤がシャイニング。そしてムーンサルトへ行こうとしたところ、
タイムアップドローとなったわけだ。


棚橋は将来のことを考えているのか、垂直落下やヒザに負担のかかる技を
あえて使わないようにしているように見える。
(今は技関係なしにヒザをケガして欠場中だが)
私は垂直落下がなくても、プロレスは充分に面白いということを見せ付けてくれた
試合だったと感じた。


それにしても、棚橋の成長ぶりには驚かされる。
決勝戦も見たが、諏訪魔とは何度でもやりあって欲しいと思えたし、
試合後のコメントも面白く、ナルシストキャラを完全に確立したと言える。
棚橋自体、新たな新日本のプロレスを確立していくと以前に言っていたように、
彼は彼自身のやり方で、新日に新しい風を吹き込もうとしている。
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